紙飛行機などフリーフライト機における、飛ぶようにする調整は、
ふわふわと失速気味で、かるいピッチングを生じながら飛んでいることを良しとしているらしい
楽しむぶんには間違いではない、だれもが容易に楽しむには最適な手法なのだが。。。
よりよい飛行性能を求めるのであれば、間違いである

打ち上げ時、追い風、向かい風、弱風、強風、様々な条件下で安定飛行をさせるための条件は下記のようになる

低速（滑空）、中速（滑空向かい風）、高速（打ち上げ時）、速度により操舵の影響が変化するため、安定した飛行を保持できなくなる

エルロン、エレベーター、ラダー、を折り曲げて調整してはいけないことになる
また、主翼の取り付け角を多少つける情報が多いが、速度域で機種が上を向いてしまうので、いけないことを良いと勘違いしていることになる
主翼に丸みを持たせ、断面を流線形（クラークY型）いすることも、速度域で機首上げの原因となる
取り付け角　0度、翌断面　フラット、が最適である

左右バランス（エルロン）
少しでも不釣り合いがあると、常時エルロンを切った状態になるため、ラセン降下に繋がる
翌端を曲げて、エルロン効果をも焦ることも同様である
正しくは、バランスを均等に調整する（翌端にテープなどバランサーを貼る）ことにより、速度域による変動なく安定した飛行姿勢を保持できる

機首上げ、機首下げ（エレベーター）の調整
これも折り曲げてしてはいけない、重心の前後調整により適正位置を見出すことで、速度域による変動なく、安定した姿勢を保持できる

旋回の調整（ラダー）
旋回滑空のために、わずかな曲げを必要とする
そのさい、打ち上げ時（高速域）では進行方向のベクトルに負け直進するため
まっすぐ打ち上げること、旋回滑空、を両立できる

歪みなく制作し、正しいバランス、正しい重心、を設定できれば
垂直により高く上昇し、上死点まで、一直線となる（ループしてしまうなどもってのほか）
上死点では、機体は速やかに自然に水平になり、水平飛行に移行する（これが皆さんの夢”目標”であると思う）
向かい風でもピッチング（機首上げ失速）せずに、滑らかに旋回滑空する

この条件で、飛行するための重心位置は、巷で言われている90%ではなく、75%～80%が最適地である
90％は理想ではあるが、無風時と言う、無理な条件下でのみの数値である
※この重心問題は、旋回滑空のためのラダー操舵により、後方に抵抗が生じるため、停止時バランスより後方に傾くことを考慮して
停止時の重心を75～80％とすることにより、現実的な飛行時の重心位置は90％に近くなると推測される
よって、最初から重心を90％に設定すれば、飛行時には、より後方に重心が移動し、機首上げとなる
※制作精度が高く、微風、ならば重心位置90％がベスト

★上のことから、水平尾翼（エレベーター）をいじることは、意図した舵角のみならず、空気抵抗により重心バランスも変えてしまうこととなる
それが、いじってもいじっても、よく飛ばないことの根拠であり
安易に「水平尾翼を曲げて調整」などと教えてはいけないということでもある

ハガキで作った紙飛行機
輪ゴムカタパルトで、思いっきり打ち上げる
どこまでも、まっすぐに、気持ちよく上昇し
上死点までまっすぐ上がり
上死点で、速やかに水平飛行に
旋回しながら、ピッチングせず、滑らかに滑空
これが、理想的な飛行機の飛び方だと思う

本気で紙飛行機を極めるためのデータであり、週末に親子で楽しむには、気楽に考えていいと思う